中国ーネットユーザー個人情報漏洩8割 速達業者に求める「三つの100%」とは

2016年3月から実施された『社会治安综合治理基础数据规范(社会治安総合治理基礎データ規準)』規定で、速達の発送には発送人の実名化が義務化された。簡単に言えば、テロ対策の為の規定と小生は思う。
2015年10月22日、中央综治办、公安部、工信部、国土资源部、交通运输部、安监总局等15部門による「三つの100%」を合同発表している。その 「三つの100%」とは、「100%收寄验视(100%の目視確認)」、「100%实名收寄(100%の実名)」と「100%过机安检(100%のレント ゲン検査)」。

速達に要求される「三つの100%」
速達に要求される「三つの100%」

しかし、安全を求める反面、個人情報の漏洩は避けれ通れない。以前記事でも書いた「ネットショッピング 低評価で報復6.55% Amazone日本、個人情報垂れ流し」をみれば、如何に自分の個人情報が容易く漏洩されているかわかると思います。

中国インタネット協会12321センターが公表した『中国ネットユーザー利益保護調査報告(2015)』の統計によれば、2015年度のネットユー ザーの個人情報漏洩による、スパムメールや詐欺での損失被害額は805億元(約1兆4000億円)、一人あたり平均約124元(2100円)と公表してい る。
以前もこの「12321」に関する記事があります。今回公表したデータの信憑性は追問しなとします。記事の文字数対策とこの様な機関が存在する事を知って貰えれば構いません。「12321」組織の詳細を理解したい場合は下記のURLをご覧ください。
中国ー2015年度不正アプリTOP30公開した「12321」組織の方が怪しい
中国科学院の研究者によれば、「ネットユーザーの個人情報の流失は広範囲に及んでいる。78.2%のユーザー個人の氏名、学歴、住所、電話番号、身分証番 号及び勤務先などに関する個人情報が漏洩されている。63.4%のユーザーは通話記録、ネットショップ購入経歴、Web閲覧内容、IPアドレス、使用ソフ ト及び位置情報などの活動情報が漏洩している。約82.3%のユーザーは日常生活で自分の個人情報が漏洩していることを実感している」と話す。

さらに「地下バンクならぬ「地下データバンク」も存在するのは事実です。例えば、家を購入した途端に、内装業者から電話が来たり、車を購入した途端に保険会社からの電話があるのはなぜか」と付け加えた。

読者はきっと漏洩は解った。では、対策方法は?と質問するはず、小生の回答は「無理、なぜはら人間が関わっているからだ」。